特長
力強くノイズのない音声の実現
音声の伝送は「Dante」によるデジタル方式を採用し、各議席のマイク·スピーカー音量、EQ調整も可能。低ノイズ、低遅延での明瞭な拡声で、ホール音響と同等の音質·調整ができます。周辺機器もDanteで接続するため、一貫したシステム管理が可能になります。
Audinate社(オーストラリア)が開発したデジタルオーディオネットワークの規格。IPネットワークとギガビットイーサネットに準拠し、ネットワークスイッチとイーサネットケーブルを用いて、多チャンネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を低レイテンシーで送受信可能。
音響業界のスタンダードの一つで、数多くのメーカーがライセンスを取得、コンサートホール、放送局にも使われている信頼性の高い規格です。
シンプルな設計
すべての機能は、ユニット内部の1枚の基板に集約されているため、万一、不具合が発生した場合は基盤の交換により復旧が可能。不具合原因特定のための様々なハードの検証が不要です。
ループ接続採用
議場ユニット同士は、LANケーブル1本でのループ接続を採用しているため、断線が発生した場合、自動的に別系統からの電源供給および制御ができる信頼性の高いシステムとなっています。
システムの安全性
操作パネル用PCやICレコーダーを2重化することで、メイン系統に万一のトラブルがあった場合でも議会を続行することが可能です。
また、メイン音声系統と切り離されたバックアップ用の録音装置を設置し、確実な記録を録ることができます。
自己診断機能
自己診断機能を持ち、最低限の機能は自動的に検出可能にし、操作画面にエラーメッセージが表示されます。操作タッチパネルから簡易にシステムチェックができ、議会中のトラブルを未然に防ぐことができます。
自己診断メニュー
- LAN回線 議場ユニットと本装置との正常な通信のチェック
- 音声伝送回路 議場ユニットから正常な音声伝送のチェック
- スイッチ類 採決ボタン等の動作、LEDの正常な点灯のチェック
- マイク 議場ユニットのマイクが正常に音声を拾えているかのチェック
- スピーカー 議場ユニットのスピーカーから正常に拡声されているかのチェック
各映像モニターへ自在な情報表示
発言残時間、採決結果、資料映像、お知らせ映像、ライブ映像(手話をワイプで表示することもできます。)などを場内のモニターに自在に割り当てでき、傍聴者にも優しい情報提供を実現します。
表示レイアウトもご要望に応じて、カスタマイズが可能です。
議長·局長席には、現在の議席の状況や発言残時間、出席議員数を表示します。採決時には採決結果を表示します。
開かれた議会への対応
議会の映像·音声は、議会事務局、委員会室(控室)、ロビー等、必要な場所へ配信できます。また、ネット配信、CATVへの配信にも対応可能です。
難聴者支援システム
傍聴席に難聴者支援設備を設置します。難聴者自身が持つ補聴器をそのまま使用可能な磁気誘導方式を採用しています。
操作性を重視したアプリケーション
使いやすいレイアウト設計で、音響、映像、表示、録音の全ての操作をワンオペレーションで運営できます。
- ① 各議席操作エリア
- ワンクリックで発言許可によるマイクのON/OFFが可能。発言要求が上がっている議席の確認も可能です。
- ② 音量調整エリア
- 各議席をはじめ、議場内のボリュームをコントロールできます。
- ③ 各種操作エリア
- 残時間操作、テロップ、録音録画など、各種機器操作を一度に行うことができます。
- ④ カメラプレビューエリア
- 複数台のカメラで撮影している映像の確認が可能。カメラコントローラのほか、画面クリックによる画角の調整、ズームアップが可能です。