特長
センサーレス
Virtual Placement(バーチャル プレイスメント)は、画像認識によるカメラトラッキングを採用しており、高価で設定の難しいカメラセンサーは必要ありません。
コスト削減
高価で設定の難しいカメラセンサーが必要ないため、コスト削減につながります。
高い可搬性
簡単かつ高速で設定ができるため、平日はスタジオ収録で使用し、週末にスポーツの現場へ持ち出すなど、設定を苦にせず自在にお使いいただけます。
作業場所を選ばない
映像信号さえあればカメラトラッキングができるため、中継現場へVirtual Placement (バーチャル プレイスメント)を持ち出さなくても、グラフィックの合成が可能です。センサーレスによる高い可搬性を備えているだけでなく、テレビ局内で一括作業をすることも可能にします。
カメラトラッキング
Virtual Placement(バーチャル プレイスメント)は、3つのカメラトラッキング方式を備えています。スタジオ収録やスポーツの種類など、用途に応じて最適な方式を選択して使用できます。
アンカートラッキング
数クリックで設定が完了する、非常に簡単かつ高速なトラッキング方式です。
グラフィックを合成したい場所を撮影し、キャプチャを行うだけで、自動で分析して特徴点を認識し、アンカーポイントが作成されます。キャプチャ画像内に選手などの動くもの、別機材で合成済みのグラフィックなど、特徴点として認識させたくないものがある場合、マスクをかけます。これだけでカメラトラッキングの準備が完了します。アンカーポイントを認識してカメラトラッキングを行うため、別カメラに切り替わるとグラフィックが消え、設定済みのカメラへ戻ってくるとグラフィックが復活します。
シーントラッキング
グラフィックを加えたい範囲をパンして撮影し、パノラマ画像を合成します。
会場の形を簡略化したワイヤフレームと、パノラマ画像を対応させることで、空間を学習させます。これにより、どんな会場でもカメラトラッキングが可能です。
ピッチトラッキング
フィールドサイズの決まっている競技に特化したトラッキング方式です。
簡単に設定でき、非常に高精度なカメラトラッキングが可能です。指定の画角で撮影、キャプチャを行います。キャプチャ画像内の、どこがサイドラインか、どこがエンドラインか、といった情報を与えることで、空間を学習させます。
最大4入力4出力まで増設できます。この図ではメインカメラ1台、オフサイドカメラ2台を使用し、3入力1出力で使用している例を記載しています。ピッチトラッキングの場合、カメラの切り替えはVirtual Placement(バーチャルプレイスメント)上の操作で行います。
選手情報とのリアルタイム連携
選手の位置情報を追跡する外部システムと連携することで、目を引く映像演出が可能です。例えば、TRACAB※のデータと連携すると、各選手の動きにグラフィックを連動させたり、選手間の距離を自動計算して表示できできます。これらのグラフィック合成を、リアルタイムで行うことができます。
※TRACAB:世界中のスポーツリーグで導入されている、光学式の選手位置情報追跡システム。国内でもサッカーリーグ等で導入されています。
低遅延
ビデオ入力からグラフィックを合成して出力するまでを、3フレームの低遅延で実行できます。これを生かし、NFL(アメリカンフットボール)の多くのスタジアムで、大型ビジョン用映像にVirtual Placement(バーチャル プレイスメント)が使用されています。
※TRACABデータ連携時の遅延は6フレームです。その他のデータ連携の場合はご相談ください。
4K対応
4入力4出力まで増設可能です(オプション)。それにより、4Kの高画質な映像制作が実現します。